R&D系オフィスの新潮流、マイクロソフトのBuilding 44に潜入!
新たな企業文化の理念を具現化したようなオフィス
明るいエントランスと、そこから垂直に延びる青い階段も象徴的だ。マイクロソフトが提供するクラウドサービス「アズール(azure/イタリア語で青の意)」にちなんだカラーリング。その明るい雰囲気は従来の企業イメージを一新する。「ワォ、これがマイクロソフトなんですか? と来訪した方が驚くほど」(クラークソン氏)
この変化は2014年にサトヤ・ナデラCEOが就任してからのこと。ナデラCEOが打ち出すメッセージをもとに、新たな企業文化が築かれようとしている。すなわち「ほかの人と一緒に仕事をしよう(Use the work with other people)」「仕事を分け合おう(Share the work)」「助け合おう(Help other people)」「共に成功しよう(Be successful)」。ネイバーフッドも、これらを体現する手法だと言える。
「当社には『人間味(humanized)』というカルチャーがあります。私たちは人間にあわせたスケール、プロポーションの環境をつくりたい。マイクロソフトは厳しいルールがある会社ではありません。自分で自分をマネジメントできますし、好きなところで仕事をしてもいいのです。でもR&Dの部署の人間は、みなここが好き。仕事もよりよく進むのです」
創業:1975年
売上高:約778億4900万米ドル(連結/2013年)
純利益:約218億6300万米ドル(連結/2013年)
従業員数:9万9000人(2013年)
http://www.microsoft.com
コンサルティング(ワークスタイル):自社
インテリア設計:ZGF Architects
WORKSIGHT 09(2016.4)より
text: Yusuke Higashi
photo: Kazuhiro Shiraishi