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アメリカ政治米連邦政府改革へ新組織、大統領の娘婿クシュナーが責任者に
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3月27日、米ホワイトハウスはトランプ大統領の娘婿で上級顧問のジャレッド・クシュナー氏(写真右)が連邦政府改革の責任者に就くことを明らかにした。17日撮影(2017年 ロイター/Jim Bourg)
米ホワイトハウスは27日、トランプ大統領の娘婿で上級顧問のジャレッド・クシュナー氏が連邦政府改革の責任者に就くことを明らかにした。
クシュナー氏はホワイトハウスに新設される「アメリカン・イノベーション局」の責任者となる。ホワイトハウスが政府機能の縮小や職員の削減、規制緩和などを目指す中、同組織は実業界の事業アイデアを活用し、連邦政府の一部機能を民営化することなどを視野に入れる。
トランプ大統領は同組織の設置に関する覚書で「政府、民間、その他リーダーが持つ最も優れたアイデアを集結する」と表明した。
発表に先立ち、クシュナー氏は米紙ワシントン・ポストのインタビューで「政府は偉大な米国企業のように運営されるべきだ。顧客である米国市民のために、成功と効率を実現することがわれわれの希望だ」と述べた。兵役経験者向けのケアやオピオイド系鎮痛剤の中毒問題、テクノロジーやデータインフラ、労働者の訓練、インフラなどに注力するという。
クシュナー氏は中東和平など外交から内政まで幅広い任務を担っているが、ホワイトハウスは、政府改革の統括はこれらの既存任務と並行して行われるとした。
トランプ大統領の長女イバンカさんは前週、ホワイトハウスにオフィスを構えており、ワシントン・ポストは側近の話として、クシュナー氏が率いる新組織とイバンカさんが連携すると報じた。ただ、イバンカさんは正式な役職には就かないという。
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