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アメリカ外交トランプ大統領「NATO強く支持」、独メルケル首相と初会談
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3月17日、トランプ米大統領がドイツのメルケル首相と会談した。写真はホワイトハウスで同日撮影(2017年 ロイター/Jim Bourg)
トランプ米大統領は17日、 ワシントンでドイツのメルケル首相と会談し、北大西洋条約機構(NATO)に対する強い支持を表明した。また、ドイツに対しNATOへの支出目標を達成するよう要請した。
今回の会談は両首脳にとり初の顔合わせ。トランプ大統領は会談後の共同記者会見で、「メルケル首相に対しNATOを強く支持していると強調すると同時に、NATO同盟国が公平な防衛予算を拠出する必要があることについても強調した」と述べた。
メルケル首相は、トランプ氏に対しドイツはNATOの支出目標を達成する必要があると伝えたと語った。
両首脳はNATO問題のほか、ウクライナ情勢やアフガニスタン情勢についても意見を交換した。
通商関係については、トランプ大統領は米国とドイツは「非常に良好」な関係を持つことができると指摘。メルケル氏は欧州連合(EU)と米国が貿易協定をめぐる交渉を再開できることを望むと述べた。
トランプ氏は孤立主義は信じていないとしながらも、通商政策は一段と公平なものでなくてはならないと主張。メルケル氏は「意見の相違がある分野についても言葉を交わした」とし、「双方に恩恵がある形での着地点を模索した」と述べた。
トランプ大統領はこのほか、ツイートしたことについて「ほどんど」後悔することはないと述べ、オバマ前政権が自身の電話を盗聴したと根拠もなくツイートしたのではないかとされている問題を一蹴。オバマ前政権時代に米情報機関がメルケル氏の携帯電話を盗聴していた疑いが指摘されていることを踏まえ、「少なくとも(メルケル氏と自身の間に)何らかの共通項はある」と述べた。
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