ペット(+ペット用品を愛する人間)に贈るハイテク商品
猫用iPadゲーム
自分の飼い猫がTVを見ているのをこれまで見たことがあるだろうか? エンターテイメントの為に猫があなたとチャンネル争いをする必要はない。猫用のiPadのゲームがあるからだ。猫用アプリを作った二人組の一人、ゲームデザイナーのTJ Fullerと話すことがあった。アイデアの出どころはiPadとじゃれる猫をYoutubeで見かけたことからだが、その動機は子供用ゲームの製作に時間をかけた挙句失敗したことによる。
そこで彼らは2週間でどこまで出来るかに賭けた。出来上がったものは猫がネズミ、レーザー、蝶々と戯れるというものであり、これはヒットした。それから更に2タイトル、Paint for CatsとCatzillaが猫用アプリに加わった。
猫用ゲームを作った経験から、動物向けの仕事をしている開発者たちが抱える課題も見えてきた。最初のベータ版ではマーケットリサーチに行き詰った。しかし彼らは飼い猫がいるわけでもiPadを持ってるわけでもなかった。そこで地元のブリーダーの協力のもとゲームのテストを行った。
「ブリーダーの女性はiPadが何なのか知りませんでしたが、猫たちはすぐにゲームを気に入ってくれました」とFullerは語る。カリフォルニア ロングビーチの水族館でもゲームは人気を博した。特にペンギンなどはゲームをしたあとの生殖行動回数に増加が見られたという。
また第一弾のゲームには思いもよらない結末も待ち受けていた。このゲームは最初無料ゲームとして登場したものの、のちに有料化した。するとユーザーから同意したわけでもないのに課金されているという苦情が入った。実は購入ボタンを押していたのは猫だったというわけだ。それからというもの、購入手続きの為にクレジットカードと人による入力が必要なように対策が取られた。