ペット(+ペット用品を愛する人間)に贈るハイテク商品
猫用ゲームを作る上での最大の挑戦は、猫と人の定着率が大きく違う点だとFullerはいう。飼い主は猫の為により高度なゲームを求めるのだが、ゲームも第3弾のCatzillaが出るころになると猫よりも飼い主の方にアピールするようになったという。あるレビュアーは次のように書いている:
「猫がやってきてはiPadでこのゲームを立ち上げるのを期待して喉を鳴らすのだが、いざ立ち上げてみるとまるで興味を示さないばかりか、その効果音にひどくびっくりする」
最初の2つのアプリが数年にわたって継続的なセールスを収めたにもかかわらず、結局このゲームの売り上げは思ったほどには振るわなかった。Fullerは商品テストはペット向けのモノ作りにおいて大事な事だという。彼は他のゲーム作りのために数か月を費やしたものの、ベータテストの段階で猫がまるで興味を示さないという苛立たしい最近の状況について述べている。
ペットを飼わない人間はペット向けテクノロジーへの熱意を小ばかにするかもしれないが、ほとんどの飼い主にとってペットは家族の一員であり、彼らが快適に過ごせることに価値を見出している。市場にあまりに多くのペットのしつけを目的とした商品があふれかえり、ペット向けウェアラブルの目的とはそぐわない状況になる事も懸念されるが、ともあれ彼らペット達にとってより良い環境になる事を祈ろう。