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アメリカ政治トランプの「迷言女王」コンウェイ、イバンカの服宣伝で叱られる
ホワイトハウスでトランプのそばに控えるコンウェイ Kevin Lamarque-REUTERS
<事実や倫理を捻じ曲げてまでトランプや家族のために尽くすケリーアン・コンウェイが注意を受けた。処分はまだ不明>
トランプの大統領顧問ケリーアン・コンウェイは木曜、米FOXニュースのインタビューで、トランプの長女イバンカのファッション・ブランドの商品購入を呼び掛けて新たな迷言エピソードを作った。
高級百貨店のノードストロームは最近、イバンカのフッション・ブランド「イバンカ・トランプ」の売り上げ減少を理由に販売中止を発表した。すると父親でアメリカ大統領のドナルド・トランプが「娘に不公平だ」とツイートしたため、公私混同と問題になっていた。コンウェイはそこに困った助け舟を出したのだ。
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ホワイトハウスからの中継にコンウェイは笑顔でこう言った。「みんなイバンカの商品を買いに行くべきよ。素晴らしい商品で、私もいくつか持っている。無料で宣伝させてもらうわ。今日買いに行きましょう」
政府職員の地位を利用した特定商品の宣伝だ、と共和党幹部を含めた政府関係者から一斉に非難の声が上がった。下院監視・政府改革委員会の民主党トップ、イライジャ・カミングス議員(メリーランド州)は、「政府倫理局」に調査させ、コンウェイを懲戒処分にするよう要求した。「これほど政府職員の地位乱用が明白なケースも珍しい」と、ワシントンで米政府を監視する市民団体CREWのノア・ブックバインダー事務局長は言う。
献身的な努力の結果
ホワイトハウスのショーン・スパイサー大統領報道官は同日、記者団に対し、「その件ではコンウェイは注意を受けた」と言った。コンウェイに注意をしたのは誰なのか、どんな処分を受ける可能性があるかは不明だ。
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コンウェイはもともと、共和党のテッド・クルーズ上院議員など保守系の政治家のコンサルタントを務めていた。昨年夏にトランプの選挙対策本部長を務めて知名度を上げたが、トランプ当選と共に大統領上級顧問に就任してからは、トランプや関係者の尻拭いに献身的な努力を見せ、数々の迷言を残してきた。
今では有名な「オルタナティブ・ファクト(代替的事実)」はその代表。トランプ大統領の就任式の聴衆が「過去最大だった」と、誰が見ても嘘とわかる嘘をトランプが言い、ショーン・スパイサー報道官が公式に発表した後、記者に問い詰められて「それはオルタナティブ・ファクトだ」と答えた。また7カ国の国民の入国を禁止した大統領令を擁護するため、実際にはありもしないイスラム過激派による「ボウリング・グリーン虐殺」事件に言及したこともある。
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