「ペンス大統領」の誕生まであと199日?
すでに重荷を背負うペンスは、これ以上状況が悪化すれば必要に駆られてやるべきことをやるだろう。
1974年に当時のニクソン大統領は、下院司法委員会が大統領弾劾を決議したのを受けて辞任した。それほどの事態になれば、さすがのトランプも辞任すると考える人もいるだろう。だがあれほど精神的に不安定な人物が、いざ追い込まれた時にどう出るかを言い当てるのは不可能だ。
いずれにせよ、トランプは辞任する可能性がある。そのタイミングは、大統領として任期が最短だったウィリアム・ヘンリー・ハリソンの31日(1841年に肺炎で在職中に死去)と、ジェームズ・ガーフィールドの199日(1881年に駅で銃撃され、79日間にわたる激痛と荒療治の末に死去)の間といったところだ。どんなに長引いても、大統領就任16カ月目に消化不良で死亡したザカリー・テイラーの任期は超えられないだろう。ペンス大統領の誕生がいよいよ現実味を帯びてきた。
This article first appeared on the History News Network site.
Ronald L. Feinman is the author of Assassinations, Threats, and the American Presidency: From Andrew Jackson to Barack Obama (Rowman Littlefield Publishers, August 2015).