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ファイナンスは教養、「物の値段」を考えること

2017年1月31日(火)14時41分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

 とはいえ、ファイナンスの世界に数歩足を踏み入れると、高度な数式なども登場します。数式は多くの人が苦手意識を持っていて、正直なところ私も退屈だと思ってしまうことがいまだにあります。ただ、数式が出てくるという理由だけでファイナンスを遠ざけ、ファイナンスの優れた面に触れることなく勉強をやめてしまうのは、あまりにももったいないと言わざるを得ません。

 実は、この一見退屈なファイナンスに、みなさんが興味をもっていただくきっかけになるのが本書の狙いなのです。

 この本には、難解な計算式やアルファベットを並び立てるような記述は一切登場しません。

 その代わり、本書では、みなさんがビジネスの世界で聞いたことや目にしたことがある事例を題材にしながら、企業のトップであるエグゼクティブたちがどのようにファイナンスを駆使して日々奮闘しているか、いかに挑戦的なことを試みているのか、をご覧いただきます。

 時には、なんてバカバカしいことをしているのか、と思ってしまうこともあるかもしれませんが、そうしたことも含めて、ファイナンスの世界の一端をみなさんにぜひ知っていただきたいのです。

※第3回:英語やプログラミングより「ファイナンス」を始めなさい


『ビジネスの世界で戦うのならファイナンスから始めなさい。』
 正田 圭 著
 CCCメディアハウス


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