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移民問題アメリカ国土安全保障省、海外の移民希望者の聞き取り中断
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1月26日、米国土安全保障省は、トランプ大統領の移民政策に備えるため、移民希望者へのインタビューのための渡航を一時的に中止した。写真は国土安全保障省のエンブレム。バージニア州で2010年9月撮影(2017年 ロイター/Hyungwon Kang)
米国土安全保障省は、トランプ大統領の移民政策に備えるため、移民希望者へのインタビューのための渡航を一時的に中止した。2人の情報筋が26日、明らかにした。
情報筋の1人によると、渡航停止の決定は25日、米国の移民受け入れ手続き担当者らに伝えられたという。渡航停止により、今後の移民受け入れは遅れる見通し。
同省の当局者らは、定期的にヨルダンやマレーシア、エルサルバドル、ケニア、エチオピアなどを訪問し、米国への入国を望む移民をインタビューしている。インタビューは通常、移民の再定住手続きの最終段階に行われる。
ニューヨークを拠点とするアーバン・ジャスティス・センターの移民支援プロジェクトの代表は、海外でのインタビュー中止の決定を政府内外の複数の人物から知らされたと述べた。
米国土安全保障省に属し、インタビューを担当する市民権・移民局のクリステンセン報道官は「今後の多くの旅行」を延期したが、「公式にキャンセル」されていないと語った。
トランプ氏は、全ての移民受け入れの一時的な停止や、中東・北アフリカのシリアを含む6つのイスラム教国出身者へのビザ発給停止を命じる大統領令に署名する見通し。
ホワイトハウスのスパイサー報道官は26日、トランプ氏が27日に複数の大統領令に署名すると記者団に語った。
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