ロシアハッキングの恐るべき真相──プーチンは民主派のクリントンを狙った
2017年1月10日(火)19時20分
米情報当局は、ロシアの介入問題は悪化の一途をたどると見ている。それもワシントンに限ったことではない。「ロシア政府はプーチンが主導した米大統領選への介入から学んだ教訓を、今後世界の選挙に影響を及ぼすのに利用するはずだ。アメリカの同盟国やその選挙プロセスも対象になる」と報告書は指摘した。
ドイツでは、今年予定されている連邦議会選挙で、ロシアがアンゲラ・メルケル首相の選挙活動を妨害し、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」に有利になるよう影響を及ぼすことを警戒している。ロシアはすでにフランスで、ロシア寄りの極右政党「国民戦線」のマリーヌ・ルペン党首に資金援助を行っている。ドイツとフランスの両国では昨年、ロシア政府に通じるハッカー集団が、政治組織やメディアを狙ったサイバー攻撃を仕掛ける事件が相次いだ。
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