米次期政権の顔ぶれはトランプ同様「ボス」揃い エゴの衝突も?
2016年12月20日(火)18時26分
過剰な破壊
しかし、外部からの閣僚起用がこれまで必ずしも成功を収めてきたわけではない。ジョージ・W・ブッシュ元大統領が2001年、財務長官に任命した元アルコアCEOのポール・オニール氏は、経済政策についての不用意な発言で市場を混乱させ、最終的に更迭された。
ブルッキングス研究所の政権運営専門家、トーマス・マン氏は「大規模な公的機関の運営は本当に難しい仕事で、経験と知識の豊富な人材を参加させる必要がある上、人々を疎外しないようなやり方で取り組まなければならない」と話す。
トランプ氏の経済顧問であるアンソニー・スカラムッチ氏自身、あまりにも経験不足の人物ばかりでは、未熟な次期政権に害をもたらしかねないと認める。「ワシントンというのは非常に健康な免疫系だ。既成体系の破壊者を数多く投入し過ぎると、臓器が本格的な拒否反応を起こすだろう」と語った。
(James Oliphant記者 Emily Stephenson記者)
[ワシントン 16日 ロイター]
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