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自分の代わりに自分を宣伝してくれる人を育てよ

2016年12月1日(木)19時44分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

成長――さもなくば解散

 トライブは派閥ではない。新鮮味を失わずにいるには、再生を繰り返さなければならない。トライブを永続化させる必要もない。特定の目的を達成するために集まり、達成したら解散するケースも増えている。

 トライブのリーダーとしての影響力には、多くの側面がある。会話の中心になり、人々に頼られる。主宰する立場だから、アイデアにいつでも耳を傾けてもらえる。メンバーが増えれば、大いに注目されることもある。しかし、その注目は努力の量に見合うか。今こそ、決断のときだ。さらなる成長か、解散か。

 大手消費者商品メーカーのマネジャーであるアランは、そのジレンマに直面した。「新製品のプロジェクトチームを設立した。メンバーは意欲にあふれていて、伝道者のような熱意があった。互いに強い絆で結ばれていて、定期的に会い、常にメールで連絡し合っていた。おかげで、この手のチームとしては最も成功した存在になった。だがこうしたチームの運営には、多くの時間を吸い取られる。あれをしてほしい、これをしてほしいと要求される。というわけで、チームを解散した。決断するのが3カ月遅かったと思う」

※シリーズ第4回:ついていく上司を間違えて前途を断たれないようにするには?


『ここぞというとき人を動かす自分を手に入れる
 影響力の秘密50』
 スティーブン・ピアス 著
 服部真琴 訳
 CCCメディアハウス

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