最新記事

アメリカ経済

トランプ、IT企業と雇用創出など協議 選挙戦中の対立修復なるか?

2016年12月15日(木)11時00分

12月14日、米国のトランプ次期大統領(写真中央)は、シリコンバレー企業の幹部らとニューヨークのトランプタワーで会合を開いた(2016年 ロイター/Shannon Stapleton)

 米国のトランプ次期大統領は14日、シリコンバレー企業の幹部らとニューヨークのトランプタワーで会談した。大統領選期間中に互いに嫌悪感をあらわにして対立した双方が関係修復に向かうか、注目されている。

 トランプ氏の政権移行チームの声明によると、雇用創出や減税、対中貿易などの経済問題中心に話し合われ、移民や政府による情報監視といった双方の意見が対立する問題については多くの時間は割かれなかった。

 また、トランプ氏は四半期ごとに同様の会合を開くよう提案したという。

 会合にはペンス次期副大統領が同席したほか、トランプ氏の長男ドナルド・ジュニア氏、次男エリック氏、長女のイバンカ氏も冒頭に参加する姿が見られた。

 ハイテク企業側の出席者は、アップルのクック最高経営責任者(CEO)、フェイスブックのサンドバーグ最高運営責任者、テスラ・モーターズのマスクCEOなど。

 トランプ氏は企業首脳らに「あなたたちのために手助けになることをしたい」と訴えたほか、「公正な貿易取引を実現する。あなた方の国境を越えた取引がもっと簡単になるようにする」と述べた。

 トランプ氏側によると、クック氏とマスク氏は会合の終了後、トランプ氏と個別に会談したという。

 また関係者によると、ツイッターは会社の規模が小さすぎるとの理由で招待されなかった。ウーバー・テクノロジーズのカラニックCEOは会合に招待されたが、インド出張中のため出席しなかった。

[ニューヨーク 14日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、米軍制服組トップ解任 指導部の大規模刷

ワールド

アングル:性的少数者がおびえるドイツ議会選、極右台

ワールド

アングル:高評価なのに「仕事できない」と解雇、米D

ビジネス

米国株式市場=3指数大幅下落、さえない経済指標で売
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 3
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 4
    1888年の未解決事件、ついに終焉か? 「切り裂きジャ…
  • 5
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 6
    ソ連時代の「勝利の旗」掲げるロシア軍車両を次々爆…
  • 7
    私に「家」をくれたのは、この茶トラ猫でした
  • 8
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 9
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 10
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ...犠牲者急増で、増援部隊が到着予定と発言
  • 4
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 5
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 6
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 7
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 8
    墜落して爆発、巨大な炎と黒煙が立ち上る衝撃シーン.…
  • 9
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 10
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 8
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 9
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 10
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中