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給料が安いと感じているあなたは、おそらく影響力が足りない

2016年11月29日(火)10時42分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

 さあ、どうやって影響力のある人になる? カギは5つの要素のコンビネーション――「何を知っているか」「誰を知っているか」「何をするか」「あなたは何者か」「どう動くか」だ。本書は50の戦略を、この5つのカテゴリーに分類している。あなたはどの分野で、影響力を手にできるだろう?

1 何を考えるか――アイデアによる影響力

 アイデアがものをいう時代、アイデアがある人は強い。この分野に当てはまるのはイノベーターやクリエイター、常識を破る人間だ。あなたは人と違う考え方をする。斬新なアイデアをパワフルに表現する。組織なしでも影響力を手にできる人、つまり「ソロプレナー」には大きなチャンスがある。想像力あふれる抜群のアイデアだけを武器に、多くの人に働きかけられる。例:マルコム・グラッドウェル(ジャーナリスト)

2 誰を知っているか――関係による影響力

 あなたの出世の手段は(いい意味で)他者だ。あなたは味方を作ること、人をまとめること、彼らから最大限の能力を引き出すことがとてもうまい。あなたが率いるチームは、パーツの寄せ集めを超えた力を発揮する。例:アレックス・ファーガソン(サッカー指導者)

3 何をするか――生産性による影響力

 あなたが磨き上げた生産効率はライバルの羨望の的。誰よりも優れた生産性の持ち主だ。積み上げてきた実績こそが、あなたに影響力をもたらす。例:ロジャー・フェデラー(プロテニス選手)

4 あなたは何者か――存在感による影響力

 あなたは出会う人すべてに強い印象を与える。長所を自覚し、能力に自信を持っている。際立った個性を持ち、ほかの人々は自然と従いたくなる。あなたは「この分野の人」と決めつけられることを好まない。幅広い領域で活躍できる才能を持っているからだ。例:スティーブ・ジョブズ(アップル共同創業者)

5 どこまで巧みに動けるか――「政治」による影響力

 あなたは優れた政治的能力で微妙なパワーバランスを読み解き、支持者を獲得し、敵を抑え込む。権力を巧みに操り、権力のためなら冷酷になることもできる。例:リンドン・B・ジョンソン(第36代アメリカ大統領)

 本物の影響力の持ち主はこの5つのうち、1つ以上の要素を持っているはず。とはいえすべてを兼ね備えなければと思う必要はない。本書が教える秘訣のなかには、ほかの項目と矛盾するものもある。だが、目的達成の方法はひとつではない。すべての戦略は試してみるためにある。あなたにとって使えるヒント、期待を超える成果を手にするテクニックを見つけてほしい。

※シリーズ第2回:影響力を身につけるには有名人に「便乗」すればいい


『ここぞというとき人を動かす自分を手に入れる
 影響力の秘密50』
 スティーブン・ピアス 著
 服部真琴 訳
 CCCメディアハウス


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