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南シナ海ベトナム、南シナ海の島で滑走路を延伸 輸送機や戦闘機の収容可能に
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11月17日、米シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)によると、ベトナムが南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島で実効支配するスプラトリー島の滑走路を延伸したことが分かった。写真は中国が人工島を建設しているとされる南シナ海の南沙諸島で、昨年5月代表撮影(2016年 ロイター)
米シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)によると、ベトナムが南シナ海の南沙(英語名スプラトリー)諸島で実効支配するスプラトリー島の滑走路を延伸したことが分かった。
CSISのプロジェクト、アジア海洋透明性イニシアチブ(AMTI)は17日、今月撮影された衛星写真で、これまで760メートル弱だった滑走路が1キロ以上にまで延伸されたことが示されたと報告。埋め立て工事が続いていることから、滑走路は1.2キロ以上に延伸される可能性が高いと指摘した。
また、滑走路の整備により、海上偵察機や輸送機、戦闘機の収容が可能になるとの見方を示した。
中国による南シナ海での人工島建設を批判し、ベトナムとの軍事協力を強化してきた米国は、ベトナムがスプラトリー諸島の拠点設備を更新したとの報告を承知していると説明。
米国務省の報道官は「われわれは(同海域で)領有権を主張する全当事者に対し、緊張緩和と平和的な対立解消に向けた措置を講じるよう働き掛ける」と語った。
ロイターは8月、ベトナムが南シナ海の複数の島で武装化を進め、中国が設置した滑走路や軍関係施設・設備を攻撃できる移動式のロケット弾発射台を新たに配備したと伝えた。
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