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2016米大統領選大富豪のトランプはやっぱりケチ? 選挙のテレビ宣伝費ゼロ
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8月9日、米大統領選で、共和党候補に指名されたドナルド・トランプ氏(写真)がこれまでに選挙戦のため一銭もテレビ宣伝に支出していないのに対し、民主党候補となったヒラリー・クリントン氏は5200万ドルを費やしていることが分かった。ノースカロライナ州で撮影(2016年 ロイター/Eric Thayer)
米大統領選で、共和党候補に指名されたドナルド・トランプ氏がこれまでに選挙戦のため一銭もテレビ宣伝に支出していないのに対し、民主党候補となったヒラリー・クリントン氏は5200万ドルを費やしていることが分かった。NBCニュースが伝えた。
外部支援団体からの資金提供を合わせると、クリントン陣営が使った宣伝費は9100万ドル、トランプ陣営は800万ドルだった。
NBCは「予備選終了以来、選挙のテレビ宣伝に使われた資金は約1億ドルあまり。トランプ陣営はこれまでに、どの宣伝に対しても1セントも支出していない」と伝えた。
トランプ氏は、テレビで宣伝を打たない一方でソーシャルメディアを巧みに活用して大衆にアプローチ。フェイスブックやツイッターに頻繁に投稿すると「いいね」が付いたり無数の共有が行われ、資金要らずの宣伝となっている。
メディア分析会社、メディアクワントの調査によると、トランプ氏がこれまでに無料のメディアから受けている恩恵を金額にすると約20億ドルに相当。11月8日の選挙までの期間では50億ドルになるとの試算を示した。
クリントン氏は、7月時点で7200万回のメンションがあるなど、8カ月にわたってトランプ氏にリードされた後に巻き返し、9日に公表されたロイター・イプソスの世論調査では、支持率がトランプ氏を7%ポイント以上リードしていた。
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