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金融政策アメリカFRB来月にも利上げか、労働市場引き締まりや賃金増の兆候
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8月16日、ダドリー・ニューヨーク連銀総裁は、来月にも米FRBが利上げに踏み切る可能性があるとの認識を示した。写真はニューヨークで2014年3月撮影(2016年 ロイター/Keith Bedford/File Photo)
ダドリー米ニューヨーク連銀総裁は16日、労働市場の引き締まりや賃金増の兆候を踏まえると、来月にも連邦準備理事会(FRB)が利上げに踏み切る可能性があるとの認識を示した。フォックス・ビジネス・ネットワーク(FBN)で語った。
総裁は、一段の利上げが適切となる時期が近づいているとし、9月半ばの会合で利上げを決定する「可能性がある」と言明。その上で、指標や経済状況を見極める考えを示した。
また、米経済が上期に1%程度の成長にとどまったことを踏まえると、「われわれが今後、大幅な金融引き締めを実施する必要はおそらくないだろう」と指摘。
「だが労働市場は引き締まっており、賃金の伸びが加速する兆候が出始めており、再度利上げに踏み切るのが適切となる時期に近づいている」と述べた。
依然として低水準にとどまっているインフレ率をめぐっては、賃金増、そして最終的にはインフレ加速につながるほど、経済成長が十分に力強いかが問題と指摘。「現時点ではその軌道上にあるもようで、今後数カ月の動向を見極める必要がある」とした。
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