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尖閣諸島尖閣周辺の中国公船、夕方には4隻に減少するも1隻は領海内に留まる
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8月9日、海上保安庁は、午後6時現在で4隻の中国公船が尖閣諸島(中国名:釣魚島)周辺を航行するのを確認したと発表した。尖閣諸島近辺を航行する海保の警備船、2013年撮影(2016年 ロイター/Ruairidh Villar)
海上保安庁は9日、午後6時現在で4隻の中国公船が尖閣諸島(中国名:釣魚島)周辺を航行するのを確認したと発表した。過去最多だった8日の15隻から減少した。
海保は「反転して戻ってくる可能性もあり、退去したとはまだ評価できない」(広報)としている。4隻のうち1隻は領海内を、3隻は接続水域を航行している。
日本政府は9日午前、岸田文雄外相が程永華駐日中国大使を呼んで抗議するとともに、公船の即時引き揚げを要請した。
尖閣周辺で5日から活動を活発化した中国公船は徐々に数を増やし、8日には接続水域内を同時に15隻が航行した。日本が尖閣諸島を国有化した2012年以降で最多となった。9日は一時13隻が領海とその周辺の接続水域内にとどまった。
尖閣諸島をめぐっては、日本は領土問題は存在しないとの立場を取る一方、中国は領有権を主張している。
(久保信博)
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