米大統領選の民主指名争い、ヒラリーが勝利宣言

6月7日、米大統領選の民主党候補指名争いで、クリントン前国務長官が勝利宣言した。写真はNYでの集会で支持者に手を振るクリントン氏(2016年 ロイター/Lucas Jackson)
米大統領選の民主党候補指名争いで7日、クリントン前国務長官が勝利宣言した。支持者への電子メールで「民主党候補指名を皆で獲得した。史上初めて、女性が米大統領選で主要政党の候補になる」と表明した。
民主党はこの日、6州で予備選・党員集会を実施。クリントン氏はニュージャージー州予備選で、サンダース上院議員を制して勝利した。
AP通信とNBCは6日夜、クリントン氏が大統領選で民主党候補の指名獲得に必要な代議員数を確保したとする集計結果を伝えた。一方、サンダース陣営はメディアによる「性急な判断」として批判した。
ガラスの天井破った
クリントン氏は「最も高く、硬いガラスの天井」を突き破ったと宣言。「われわれは今夜、誇りを持って言える。米国には破れないほどに強力な障壁、破れないほど高い天井は存在しないと」「大きな夢を持つ少女たち。あなたは何にでもなれる。大統領でさえも」などと語った。
クリントン氏はまた、ニューヨークのブルックリンで開いたイベントで支持者を前に演説し「節目に到達することができた」と感謝。女性の権利向上運動の長い歴史を踏まえ「先輩諸氏のおかげ」と強調した。
クリントン氏は演説で、サンダース氏の支持者にアピール。所得格差の是正を訴える同氏の運動で、民主党はより強化された、と述べた。
カリフォルニア州は接戦のもよう
きょうの予備選・党員集会の焦点は、大票田のカリフォルニア州。クリントン氏がサンダース氏に敗北した場合には、11月のトランプ氏との本選に影響する可能性もある。
カリフォルニア州予備選は、およそ3分の1の集計が終わった段階で、クリントン氏の得票率がサンダース氏を20%ポイント上回っているもよう。ただ、米メディア各社は依然として接戦だと伝えている。