やることリストよりすごいやったことリストの効用
自分が達成した成果をすべて「見える化」して やる気と自信をみなぎらせれば生産性もアップする
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<やることリストの活用には困難が付き物で挫折もしやすいが、やったことリストなら楽しみながら生産性を向上させることができる>
「やることリスト(to-do list)」に対しては、愛憎半ばする思いがある。計画を立てて課題を処理するよう自分を促すには間違いなく有効な手段だが、残っている大量の課題を見せつけられるのは気がめいる。
1項目に「完了」マークを付けても、課題の山は一向に減らない。やってもやっても、死ぬまで仕事がなくならないという現実を思い知らされる。
だから私は、「やることリスト」を途中で放棄する癖が付いてしまった。私のコンピューター上には、未達のリストの残骸が山を成している。
それでも、1つだけ更新し続けているリストがある。これだけはやめる気になれない。13年以降、執筆・編集した記事やブログの投稿、出演したポッドキャストや動画を表計算ソフトにすべて記録している。
おかげで昨年書いた記事が486本、一昨年が310本、その前の年が292本だとすぐに分かる(記事の本数が増えているのは、長い記事より短いブログ投稿を優先させる方針に転換したためだ)。リストを見れば、この3年間の仕事がすべて一目で見て取れる。
【参考記事】「5年を1単位」としてキャリアプランを考えよ
あまりにも自己満足に走り過ぎだと思うかもしれないが、あなたも取り入れてみてはどうだろう。リストは私が目標を設定し、生産性を向上させ、自分を過小評価する心理を克服する上で非常に役に立ってきた。
セラピストにも勧められ
効率的な仕事術の指南を読んだことがある人は、「やったことリスト(done list)」とでも呼ぶべきテクニックを知っているかもしれない。私の表計算ソフトの記録もその一種だ。
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「やったことリスト」が具体的にどういうものかは、提唱者によって異なる。起業家でベンチャーキャピタリストのマーク・アンドリーセンは、1日にやり遂げたことをすべてその都度カードに書き込むよう勧めている。そして「1日の終わりに翌日用のカードを準備するとき、その日に書き込んだカードを見て、自分が1日にやったことの多さに感嘆する」のだ。