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米利上げFRB理事「英EU離脱、米FOMCの判断材料に」
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6月2日、タルーロ米FRB理事は、EU離脱の是非を問う英国民投票について、FOMCの判断材料になるとの考えを示した。写真はワシントンで2013年7月撮影(2016年 ロイター/Yuri Gripas)
タルーロ米連邦準備理事会(FRB)理事は2日、英国で今月23日に実施される欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)の是非を問う国民投票について、今月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げするか否かを決める際の判断材料の1つになるとの考えを示した。
理事はブルームバーグテレビとのインタビューで「短期的には市場に即刻影響を及ぼすかが焦点になる」とした上で「今後の成長に影響するとすれば(6月会合において)投票後の金融市場動向とその影響が考慮する材料となる」と語った。
経済については、労働市場で一段の改善余地がみられるとし「雇用がさらに拡大し賃金も上昇する可能性がある」とした。
銀行に対するストレステスト(健全性審査)については、FRBとして変更に向けて取り組んでおり、変更に伴い大手行は資本要件の大幅な積み増しを求められる見通しだが、おそらく2018年までは実現しないだろうと述べた。
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