フロリダ乱射事件、FBIが2度聴取したマディーン容疑者の「素顔」
マティーン容疑者の1学年上だったサミュエル・キングさんによれば、同容疑者が2004年に卒業した後、職場が近かったことから2人でよく話をしたという。
同性愛者であることを公言しているキングさんは、マティーン容疑者を2009年まで知る限り、反同性愛者ではなかったようだと話す。
当時のマティーン容疑者は筋トレを行い「筋肉隆々だった」とし、高校卒業直後の数年間は社交的で話好きであり、「何かが変わったに違いない」と、キングさんは振り返る。
マティーン容疑者の父親はNBCニュースに対し、同事件は宗教的なものではないと語っている。
父親によれば、マティーン容疑者は数カ月前、マイアミで男性同士がキスしているのを見て、腹を立てていたという。同容疑者の元妻はまた、ワシントン・ポスト紙に対し、同容疑者が暴力的で精神を患っており、結婚していた当時は繰り返し暴力を受けていたと語っている。
FBIが2度聴取
米連邦捜査局(FBI)は、イスラム過激派とつながりがあるとしてマティーン容疑者を2度、聴取していた。今回の事件を担当するFBI当局者は記者会見で、1度目の取り調べは2013年、同容疑者が同僚に対し、過激派への共感を示す扇情的なコメントを行ったときだと明らかにした。
当時、マティーン容疑者は世界最大の警備会社G4S(GFS.L)に勤務していた。2007年9月に入社し、業務の一環で銃を携帯していたと同社は明らかにしている。
G4Sは、フロリダ州にある連邦政府建物の警備も行っている。
マティーン容疑者に対する2度目の取り調べは2014年、同年にシリアで自爆攻撃を行った米国民、モネル・モハマド・アブサルハ容疑者との関係が疑われてのことだった。
ただ、FBI当局者は1度目も2度目も「供述内容を確認できなかった」と語った。