参院選は7月11日生まれの「17歳」も投票できます
大人になると責任も重くなる。だが、それ以上に「誕生日ごとに、社会の中でできることが増えていく」という事実を、子どもたちが成長の喜びとして実感できる世の中になってほしいと望む。
最後に、15歳から20歳までに日本でできるようになることを、以下にまとめてみた。
【15歳~】
●有効な遺言を残せる
●印鑑証明書を登録できる(会社の取締役になれる)
●「R-15」指定の映画を鑑賞できる
●給料をもらって働ける(※ただし、15歳になってから最初に迎える3月31日以降)
●デビットカードを持てる(※中学生を除く)
【16歳~】
●女性が結婚できる(※親の同意は必要)
●400cc以下のバイク、原付などの運転免許、2級小型船舶、自家用グライダーなどの操縦免許を取れるようになる
●献血できる(200mlのみ)
【17歳~】
●男性が400ml献血できる
●自家用の飛行機、ヘリコプターなどの操縦免許を取れるようになる
【18歳~】
●男性が結婚できる(※親の同意は必要)
●普通自動車などの運転免許、大型船舶、1級小型船舶、事業用飛行機・ヘリコプターなどの操縦免許を取得できるようになる
●「R-18」(18禁)指定されている作品やサイトを鑑賞でき、指定施設を利用でき、18歳未満では就けない職に就ける
●国立国会図書館を利用できる
●女性が400ml献血できる。男女とも成分献血ができる
●質屋やリサイクルショップで品物を売ることができる(※高校生を除く)
●クレジットカードを持てる(※高校生を除く)
●夜勤(夜22時~朝5時)で働ける(※ただし、条例や校則で高校生の夜勤禁止が定められている場合あり)
●ボイラー技士、毒劇物取扱責任者など、危険性の高い業務の資格を取れる
●公職選挙や憲法改正の国民投票で、有権者となる
【19歳~】
●スポーツ振興くじ(toto/ロト6、BIGなど)を購入できる
【20歳~】
●高額商品の購入などの一般的な契約を、自分の判断で確定的に結べる
●酒を飲める。たばこを吸える
●競馬・競輪・競艇・オートレースで賭けることができる
●中型自動車(5~11トン)の運転免許を取得できる
●刑事裁判の裁判員に選ばれる可能性
[筆者]
長嶺超輝(ながみね・まさき)
ライター。法律や裁判などについてわかりやすく書くことを得意とする。1975年、長崎生まれ。3歳から熊本で育つ。九州大学法学部卒業後、弁護士を目指すも、司法試験に7年連続で不合格を喫した。2007年に刊行し、30万部超のベストセラーとなった『裁判官の爆笑お言葉集』(幻冬舎新書)の他、著書11冊。最新刊に『東京ガールズ選挙(エレクション)――こじらせ系女子高生が生徒会長を目指したら』(ユーキャン・自由国民社)。ブログ「Theみねラル!」