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ブラジルルセフ弾劾裁判はブラジル五輪中も継続
オリンピック開会式典ではテメル暫定大統領が各国来賓を出迎える異例の事態に
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5月20日、職務停止に追い込まれたブラジルのルセフ大統領の弾劾裁判が夏季五輪の開催中も続くことが分かった。写真は五輪チケット。(2016年 ロイター/Ricardo Moraes)
職務停止に追い込まれたブラジルのルセフ大統領の弾劾裁判が夏季五輪の開催中も続くことが、関係者の話で分かった。
大統領職を代行するテメル暫定大統領は、裁判プロセスを加速させ8月5日の開会式までに終わらせたい意向だったが、上院関係者によると、最短でも9月上旬から中旬までかかる見込み。証拠の提出や証人喚問などの手続きを踏む必要があるためという。
ルセフ氏の招待を受けて開会式典に出席する各国首脳らは、代わりにテメル氏に出迎えられるという異例の状況となる。
テメル氏は、弾劾裁判を決着させ大統領職に正式就任することで、自身の立場の正当性を内外に示したい意向がある。痛みを伴う経済改革を押し進め易くなるほか、中南米では弾劾は違憲として批判する首脳も複数いるという。
ただ、上院のルセフ支持派は時間稼ぎに動くとみられている。11月8日までの180日間で結論が出なければ、ルセフ氏は職務に復帰できる。
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