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ブラジルブラジル検察、汚職捜査妨害の嫌疑でルセフ大統領を捜査開始を要請
いなおるルセフだが、疑惑への包囲網はいよいよ狭まる
5月3日、ブラジルのメディアによると、ジャノー検事総長は国営石油会社ペトロブラスをめぐる汚職の捜査を妨害しようとした疑いで、ルセフ大統領(写真)に対する捜査開始を認めるよう最高裁判所に要請した。1日撮影(2016年 ロイター/Paulo Whitaker)
ブラジルのメディアによると、ジャノー検事総長は3日、国営石油会社ペトロブラスをめぐる汚職の捜査を妨害しようとした疑いで、ルセフ大統領に対する捜査開始を認めるよう最高裁判所に要請した。
最高裁と検事総長の担当者は要請の確認を求める電話やメールの取材に応じていない。
国内最大手のメディア・コングロマリットであるグロボ・ニュースとエスタド・ジ・サンパウロ紙によると、要請は3日深夜に行われた。
グロボのニュースサイトG1によると、要請は最高裁のザバスキ判事が分析する。ルセフ氏とルラ前大統領の電話での会話を録音したものに基づいており、公表はされない見込み。
またエスタド・ジ・サンパウロ紙はこの日、ペトロブラス元幹部による捜査協力を妨害する計画に関与したとして、検事総長がルラ氏を起訴したと報じた。
検察当局は起訴を確認していない。
最高裁は、検事総長がルラ前大統領と現政権の複数の閣僚に対する捜査開始を要請したことを確認した。