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イラクバグダッド連続爆弾攻撃で77人死亡、ISISが一部犯行声明
政府が市民の安全を確保できていないとシーア派指導者サドル師が民兵数百人を配置
5月17日、イラクの首都バグダッドで、3件の爆発が発生し、少なくとも77人が死亡、140人以上が負傷した。写真はサドルシティーの爆破跡で撮影(2016年 ロイター/Khalid al Mousily)
イラクの首都バグダッドで17日、3件の爆発が発生し、少なくとも77人が死亡、140人以上が負傷した。このうち2件については過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を発表した。
北部シャーブ地区の爆発では41人が死亡、70人超が負傷した。当初の調べで、女が自爆攻撃を行ったことが分かったという。また警察・医療関係筋は、北東部サドルシティーの爆発では少なくとも30人が死亡し、負傷者は57人に上ったと述べた。このほか関係筋によると、南部ラシードで車両が爆発し、6人が死亡、21人が負傷した。
ISは支持者が発表した声明で、シャーブ地区で自爆攻撃を行い、サドルシティーで爆発物を積んだ自動車を爆発させたと主張した。ラシード地区の爆発については犯行声明は出されていない。
シーア派指導者サドル師は、政府が市民の安全を確保できていないとして批判。サドル師派の民兵数百人が、サドルシティーとシーア派が多く住む5都市に配置された。
爆発を受け、アバディ首相はシャーブ地区の治安担当者の拘束を命じた。理由は明らかにしていない。
バグダッド市内と周辺では先週、ISが犯行声明を発表した自爆攻撃などにより計100人超が死亡したばかり。