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2016米大統領選

トランプ、米大統領就任すれば「イエレンFRB議長交代させる」

FRBによる金利設定については低水準に維持する方針を支持

2016年4月21日(木)11時05分

4月20日、米大統領選の共和党候補指名争いで首位を走るドナルド・トランプ氏が大統領に就任すればイエレンFRB議長を交代させる考えに傾いていると語ったことが分かった。写真は4月19日、ニューヨーク州で行われた予備選で(2016年 ロイター/Shannon Stapleton)

 米大統領選の共和党候補指名争いで首位を走るドナルド・トランプ氏は、大統領に就任すれば、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長を交代させる考えに傾いていると語った。

 19日発売された米誌「フォーチューン」とのインタビューで、トランプ氏はFRBの権限を縮小させる取り組みを「間違いなく」支持し、議会によるFRBに対する監査を容認するとの考えを示した。

 トランプ氏は、イエレン議長が有益な仕事をこなしてきたと評価しつつも、「他の人材を配置するという考えに傾いている」と語った。

 FRBの代表はコメントを差し控えている。

 さらに、現時点での利上げは米経済への打撃になる恐れがあるとし、FRBによる金利を低水準に維持する方針を支持。低金利を利用し、米国の債務借り換えを行い、インフラ(社会基盤)や軍への政府支出を拡大する考えを明らかにした。

 また、今月初旬に米紙ワシントン・ポストに対し表明した8年をかけ米債務を19兆ドル以上削減するとの主張には言及せず、「一定の割合の債務返済は可能」との考えを示した。

 フォーチューンは週内にインタビューの全容を発表する。

 

[ワシントン 20日 ロイター]


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