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2016米大統領選NY州予備選は共和トランプと民主クリントンが勝利へ、指名に向けさらなる前進
トランプは共和党全国大会での決選投票を回避できる可能性高まる
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4月19日、米大統領選の候補者指名争いにおいて大票田となるニューヨーク州予備選では、共和党は不動産王ドナルド・トランプ氏が勝利する見通し。民主党は、クリントン氏が勝利する見込み。写真はニューヨーク州の都市、バッファローで18日撮影(2016年 ロイター/Carlo Allegri)
米大統領選に向けた民主・共和両党の候補指名争いは、19日に大票田のニューヨーク州で予備選が行われ、共和党では不動産王のドナルド・トランプ氏、民主党ではヒラリー・クリントン前国務長官が勝利する見通しとなった。
両氏はこのところ失速気味だったが、ともに地元のニューヨーク州で勢いを取り戻し、26日の北東部5州での予備選を前に指名獲得へ前進した。
トランプ氏は指名獲得に必要な代議員数を得て、共和党全国大会での決選投票を回避できる可能性が高まっている。
開票率95%の時点で、トランプ氏の得票率は約60%。ライバルのジョン・ケーシック・オハイオ州知事の25%、テッド・クルーズ上院議員(テキサス州)の15%を大幅に上回り、ニューヨーク州の代議員95人のうち州全体が配分する14人と各選挙区の代議員のほとんどを獲得する勢いとなっている。
得票率が州全体と各選挙区で50%を超えた場合、トランプ氏はすべての代議員を獲得できる。
APの集計によると、ニューヨーク州予備選前の獲得代議員数はトランプ氏が756人、クルーズ氏が559人、ケーシック氏は144人。
トランプ氏はマンハッタンのトランプ・タワーで勝利を祝い、支持者らを前に「テレビを見る限り、レースはほぼ決まったようだ」と語った。
一方、民主党のクリントン氏も、マンハッタンのホテルで支持者らに「民主党の候補指名争いは大詰めを迎えた。勝利が見えてきた」と述べた。
クリントン氏は、直近8州のうち7州でライバルのバーニー・サンダース上院議員に敗北していたが、今回の勝利によってさらに引き離し、サンダース氏の巻き返しはほぼ不可能になった。
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