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【写真特集】シリア難民が誇りと夢を取り戻した街
2016年4月13日(水)19時15分
ダマスカス出身のシャディ・ハデム・アル・ジャメ(28、右)と、シリア生まれのパレスチナ人である妻ガザル・ソウブ(25)。シャディは旅行代理店で働く。「トルコの人々は、私たちが仕事を奪っていると言う。シリア人を追放したいと言いだした政党もある」
ワリード・アルボシ(47)は経営する土木工事会社を失い、シリアから逃れてきた。妻と息子、娘3人がいるが、「シリアに家族の未来はないと思った」と話す。現在はパンやお菓子の製造会社を経営する。「トルコ人の好みに合ったパンを売るのは難しいから、うちの主な顧客はアラブ人だ」
多くのシリア人家族が暮らすタルラバシュ地区。投機的ともいわれる再開発が行われている。もともとクルド人が暮らす貧しい地区だが、繁華街のイスティクラル通りに近く、実業家にとっては便利な場所だ
ムハンマド・アルサイード・アラハム(47)はシリアやエジプト、トルコなどで展開するファストフードチェーン「アナス・チキン」の経営者。「12年にシリアを出てヨルダンやエジプトにも行ったが、トルコのほうがいい。でもいつかはシリアに帰りたい。国を去るのは、母親の元を去るようなもの」
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