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「ISIS、略奪した文化財売却で数億ドルの収入」チュルキン露国連大使

石油同様、文化財でもISISの密輸ルートになっているとトルコを非難

2016年4月7日（木）20時10分

４月６日、ＩＳがシリアやイラクの遺跡から略奪した文化財を違法に売買し、１億５０００万─２億ドルの収入を得ていると、ロシアのチュルキン国連大使が、明らかにした。写真は破壊されたパルミラの様子。昨年８月、イスラム国兵士がソーシャルメディアに掲載（２０１６年　ロイター）

　過激派組織「イスラム国」（ＩＳ）がシリアやイラクの遺跡から略奪した文化財を違法に売買し、１億５０００万─２億ドルの収入を得ていると、ロシアのチュルキン国連大使が６日、明らかにした。

　チュルキン大使が安全保障理事会に宛てた書簡によると、シリアとイラクにある国連教育科学文化機関（ユネスコ）の世界遺産を含む４５００カ所の遺跡などの文化財約１０万点がＩＳの管理下に置かれているという。

　こうした文化財の密売は、ＩＳで資源を管轄する組織にある遺跡部門が担当。この部門の承認がなければ、遺跡の発掘や移動はできないという。

　ロシアは、ＩＳから石油を購入しているとしてトルコを繰り返し非難しているが、略奪された文化財についても多くがトルコを通じて密輸されていると主張している。

　

［国連　６日　ロイター］


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