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インタビュー

内面に響くテーマを設定し、社員のモチベーションを高める

2016年3月25日(金)17時05分
WORKSIGHT

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コーヒースタンドは一息つきながら社員同士の交流を図る場になっている。奥に見えるのはキッチン。

 例えば、コーヒースタンドはオフィスの隅に設けました。コーヒーを飲むためにはフロアを横断しなければならず、その過程でさまざまな接触が生まれるようにと考えました。コーヒーができるまでのちょっとした時間に待っている社員の間で交わされる雑談も、大事な"ノイズ"になっています。

 また、イベントスペースでは週3~4回ほどのイベントが開催されていて、少なくとも週1回は外部の有識者を招いての講演など100人以上の規模のイベントが開かれています。これほどイベントを重視しているのは、良質なコミュニティ作りにつなげたいという思いから。ちなみに、ここも業務スペースと同じく壁全体をホワイトボードにして議論の活性化に役立てています。

 イベントスペースは、日中は社員食堂「SmartKitchen」となります。おいしくて健康的な食事を提供していて、社員は無料で利用できます。テーブルは大きく8人掛けの席にして、違うチームの人との相席の機会を提供しています。チームを超えたコミュニケーションが実現するわけです。

社員に教養を身体化してもらうための特別な空間

 ミーティングができる小部屋も9室あるのですが、この会社では形式ばった会議よりも立ち話やカジュアルなトークが推奨されているので、あまり使いません。打ち合わせもフリーアドレスのスペースで行うことの方が多いですね。今のところ、これらの小部屋は採用面接用のインタビュールームや、サンフランシスコやニューヨークのメンバーとの会議で使っています。

 ほかにユニークなスペースとしては、「チューリングの部屋」が挙げられるでしょうか。アラン・チューリング* をテーマとした本棚のあるスペースです。

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