ビットコイン、小規模な投資家から再び注目を集める
同ファンドのパンフレットによれば、設定は13年7月で、当時はビットコインは65ドル近辺で取引されていた。17日時点では418.80ドルで、13年7月に比べて500%を超える上昇率となっている。パンテラ・ファンドはファンドのパフォーマンスや投資家についてはコメントを控えている。
運用資産が6000万ドルを超えるザ・グレースケール・ビットコイン・インベストメント・トラスト(GBTC)も、投資家が利用できるビットコイン関連ファンドの1つ。ビットコインの提唱者バリー・シルバート氏と同氏のデジタル・カレンシー・グループの支援を受ける。店頭公開されている米国証券としては唯一、ビットコインに投資している。
教育とハイテク投資に特化したレドラ・キャピタル・アドバイザーズでマネジングディレクターを務めるアントニス・ポレミティス氏は「多くの顧客は資産の1%をビットコインに投資している。1%損失が出ても誰も人生が変わってしまうことはない。でも、もし10倍に増えれば、その時は非常に賢い投資をしたと感じるだろう」と話す。
4つの上場投資信託(ETF)を運用し、資産総額が計2億4000万ドルのARKインベストは、GBTCを傘下のネクスト・ジェネレーション・インターネットETFに1200万ドル、ARKイノベーションETFに7000万ドルそれぞれ組み入れている。
ARKのアナリスト兼ブロックチェーン商品の責任者Chris Burniske氏によると、昨年9月の投資開始以降、GBTCはネクスト・ジェネレーションのリターンを67ベーシスポイント(bp)押し上げ、ARKイノベーションでも62bpのプラス寄与をもたらした。
昨年全体のリターンは、ネクスト・ジェネレーションが15.29%、ARKイノベーションは3.76%だった。
(Gertrude Chavez-Dreyfuss記者)