米国内で一段と強まるタカタ批判、自動車メーカー各社との支援協議は難航も
2016年3月1日(火)10時49分
交換部品不足は続いており、ホンダが2月5日に実施を発表したリコールも、部品交換開始は6月からと4カ月も先になる予定だ。同社は生産・開発中のモデルにはタカタ以外を使用しているが、交換用としては段々減らす方向にはあるものの、今は硝酸アンモニウムを使用したタカタ製を一部使わざるを得ないという。 関係者らの話では、タカタは1月29日の会合で、自動車各社に事業再建に向けた取り組み内容を説明。また、自社の資金捻出能力を超える費用については自動車各社に全額負担を要請し、エアバッグ問題に関連して発注を控えている他の製品での取引も再開するよう求めた。
自動車各社の支援の方向性については「最大顧客のホンダに追随することになるだろう」(某自動車メーカー役員)との見方が多いが、ホンダの八郷隆弘社長は24日、「経営支援は考えていない」と発言している。タカタが予定通りに協議を進めて支援を受けられるかどうかはまだ不透明だ。
(白木真紀、田実直美、浦中大我 編集:北松克朗)
[東京 29日 ロイター]
Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます
今、あなたにオススメ
WorldVoice
PICK UP
新着