プーチンはなせ破滅的外交に走るのか
ロシアの政治家は、政策目標や特定の軍事目標を達成することによってではなく、紛争によって繁栄する(ちょうど、典型的なロシアの高級官僚が、歳入よりも歳出で栄えるのと同じように)。ロシアの標的は、動く標的なのだ。
プーチンがシリアのラッカではなくホムスに狙いを定めたとしても、ルーブルを20%ではなく60%引き下げたとしても、ロシア国内で大統領を非難する者はいないだろう。政権が機能している限りは。
政権を安定的に支配している限り、プーチンは常に正しい。そして、支配できなくなったとたんに、プーチンの正しさはあらゆる意味で否定される。プーチン自身、このように考えているに違いない。そうでなければ彼は、あれほど死に物狂いで操縦桿を引き、絶えず方向転換したりはしていないはずだ。
(この記事における見解は、すべて筆者個人のものである)
Maxim Trudolyubov is a senior fellow at the Kennan Institute of the Woodrow Wilson Center and editor at large of Vedomosti, an independent Russian daily. Read the original article.
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