北朝鮮のミサイル発射は、アメリカのアジア防衛網構築の弾みに
2016年2月8日(月)19時00分
米ロビー団体「ミサイル防衛擁護同盟(MDAA)」の創設者であるリキ・エリソン氏は、北朝鮮のミサイル打ち上げを受けて、日本のTHAAD配備気運が高まる可能性がある、との見方を示している。
威力には疑問符、象徴的意味合いか
ただ専門家からは、北朝鮮が発射したような長距離ミサイルに対して、THAADがどの程度有用なのか疑問視する声もある。短・中距離弾道ミサイルに対する威力はすでに確認されているが、米国防総省も、長距離ミサイルに対する効果はまだ実験していないと認めている。
「憂慮する科学者同盟」のミサイル専門家、デイビッド・ライト氏は、THAADは7日発射されたようなロケットは迎撃できないが、配備すれば韓国国民を安心させる効果がある、と指摘。「ミサイル防衛とは、同盟国とその国民に安心感を与える意味合いが大きい」と語った。
(Andrea Shalal記者、David Brunnstrom記者 翻訳:吉川彩 編集:吉瀬邦彦)
[ワシントン 8日 ロイター]
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