基調的インフレ指標、10月は刈込平均低下 22年5月以来の水準=日銀
11月26日、日銀が発表した10月の基調的なインフレ率を捕捉するための指標で、上昇率分布で上下10%を機械的に除いた「刈込平均値」(2020年基準)はプラス1.5%となり、前月から0.2%ポイント低下した。写真は日銀本店。2023年9月撮影(2024年 ロイター/Issei Kato)
Shinichi Uchida
[東京 26日 ロイター] - 日銀が26日に発表した10月の基調的なインフレ率を捕捉するための指標で、上昇率分布で上下10%を機械的に除いた「刈込平均値」(2020年基準)はプラス1.5%となり、前月から0.2%ポイント低下した。2─3%台で推移していた2023年に比べて低水準の傾向が続いており、22年5月(プラス1.5%)以来の水準となった。
上昇率の高い品目順に並べ、品目のウエートを加味した際の分布で中央の値である「加重中央値」はプラス0.8%で、伸び率は前月から横ばいだった。最も頻度の多い上昇率である「最頻値」はプラス1.3%で、前月の1.4%を下回った。
上昇品目の比率は75.1%で、前月の76.1%を下回った。一方、下落品目の比率は19.5%となり、前月の18.2%を上回った。
一連の指標は日銀が総務省発表の全国消費者物価指数をもとに算出し、毎月発表している。22日発表の10月の生鮮食品を除く総合指数(コアCPI)は前年同月比2.3%上昇だった。