政府が政労使会議開催、石破首相「今年の勢いで大幅な賃上げを」
石破茂首相は26日、政府と経済界、労働団体のトップが意見交換する「政労使会議」のあいさつで、来年の春闘について「労働者の賃金水準を引き上げるベースアップを念頭に33年ぶりの高水準の賃上げとなった今年の勢いで大幅な賃上げの協力をお願いする」と述べた。写真は官邸で会見する石破首相。10月撮影。(2024年 ロイター/David Mareuil/Pool via REUTERS)
Kentaro Sugiyama
[東京 26日 ロイター] - 石破茂首相は26日、政府と経済界、労働団体のトップが意見交換する「政労使会議」のあいさつで、来年の春闘について「労働者の賃金水準を引き上げるベースアップを念頭に33年ぶりの高水準の賃上げとなった今年の勢いで大幅な賃上げの協力をお願いする」と述べた。また、最低賃金を引き上げていくための対応策を来春までに取りまとめるよう関係閣僚に指示した。
首相は、政府として賃金上昇が物価上昇を安定的に上回る経済を実現することを目指すと強調。賃上げの流れが中小企業や地方で働く人々に行きわたることが重要であり、このほど総合経済対策に盛り込んだ賃上げ環境の整備のための具体策への取り組みを進めると語った。
石破政権は、最低賃金について2020年代に全国平均1500円という目標を掲げる。首相は今後も政労使の意見交換を開催し、官民で問題の深堀りや環境の整備を図っていくとし、赤沢亮正経済財政・再生相や関係閣僚に、最低賃金引き上げのための対応策を来春までに取りまとめるよう指示した。