ウォルマート、多様性重視の取り組み縮小へ 保守派が圧力
11月25日、米小売り大手ウォルマートは多様性(ダイバーシティー)などを重視する「DEI(多様性、公平性、包摂性)」の取り組みを縮小することを明らかにした。写真はウォルマートのロゴ。2016年4月、カリフォルニア州エンシニータスの店舗で撮影(2024年 ロイター/Mike Blake)
[26日 ロイター] - 米小売り大手ウォルマートは25日、多様性(ダイバーシティー)などを重視する「DEI(多様性、公平性、包摂性)」の取り組みを縮小することを明らかにした。
米企業の間では保守系団体からの圧力を受けてDEIの方針を修正する動きが広がっている。
これに先立ち、ブルームバーグ・ニュースは、ウォルマートが、サプライヤーと契約を締結する際に多様性を向上させるため人種や性別を考慮する方針を撤回すると報道。従業員に対する人種平等研修も制限し、LGBTQを支援するプライドパレードなどイベントへのサポートも見直すと伝えていた。
ウォルマートの広報担当はブルームバーグの報道内容を確認し「当社は全米を代表する従業員や顧客とともに変化することを望んでいる」と述べた。
スターバックス、JPモルガン・チェース、フォードなども保守派からの圧力を受けてDEIの方針を修正している。