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デンマーク難民の財産没収法案を可決、流入抑制へ対策
難民申請者に対して1450ドル以上の現金や所持品を強制没収
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1月26日、デンマーク議会は、中東などからの難民・移民流入を抑制するため、難民申請者の財産を政府が没収できる法律を賛成多数で可決した。写真はデンマークのロドビーで昨年9月撮影。Scanpix提供(2016年 ロイター)
デンマーク議会は26日、中東などからの難民・移民流入を抑制するため、難民申請者の財産を政府が没収できる法律を賛成多数で可決した。
新法は、難民申請者が保有できる現金や所持品を1万デンマーククローネ(1450ドル)までと規定。結婚指輪など特定の所持品は除外される。
この新法をめぐっては国際的な人権団体からの反発が強く、保有上限額が当初の3000クローネから引き上げられた。デンマークは昨年、過去最高となる約2万人の難民を受け入れている。
難民申請者の財産を没収する措置は、他にもスイスやドイツの州政府が導入している。また、北欧諸国では、スウェーデンが今年からデンマークとの国境での入国審査を導入するなど、難民対策を強化している。
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