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北朝鮮6日の核実験、技術的能力に向上見られず
米国防総省の担当者「兵器自体は変わらないものの、北のあらゆる行動は挑発的で警戒が必要」
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1月19日、米国防総省ミサイル防衛局のシリング局長は、北朝鮮が1月6日に実施した核実験について、技術的な能力は高まっていないとの見解を示した。写真は平壌で昨年10月撮影(2016年 ロイター/Damir Sagolj)
米国防総省ミサイル防衛局のシリング局長は19日、北朝鮮が1月6日に実施した核実験について、技術的な能力は高まっていないとの見解を示した。その上で、北朝鮮の核開発に向けた動きを引き続き注視していくと強調した。
米シンクタンクの戦略国際問題研究所が主催するイベントで「技術的な能力は向上していないと評価する。とはいえ、彼らのあらゆる行動は挑発的で、警戒が必要だ。われわれは引き続き注視していく」と語った。これ以上の詳細には言及しなかった。
同局長は、今回の核実験を受けて北朝鮮によるミサイルの脅威を監視するプログラムに大きな変更は行っていないと表明。「正当化されれば、プログラムは変更されるだろう。われわれは確実にそうした脅威に先手を打てる正しい軌道上にある」と述べた。
専門家らは北朝鮮が今回の核実験からデータと実践的な知識を得たとみている。水爆実験だとする北朝鮮の主張には懐疑的な見方を示している。
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