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欧州スペイン首相、政権維持目指すと表明 選挙は野党左派勢力が優位
ラホイ首相は与党本部で支持者に語りかけ、過去4年の実績に基づいた安定的な政府が必要と強調
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12月20日、スペインの総選挙で与党・国民党が第一党となる見通しとなり、ラホイ首相は引き続き政権を担う考えを明らかにした。ただ、選挙は野党の左派勢力が優位。マドリードの投票所で撮影(2015年 ロイター/Andrea Comas)
スペインのラホイ首相は20日の総選挙で与党・国民党(PP)が第一党となる見通しとなり、引き続き政権を担う考えを明らかにした。首相はマドリードの党本部で支持者に対し、過去4年間の実績に基づいた安定的な政府が必要と強調した。
ただPPは過半数を大きく割り込んでおり、政権樹立に向けた協議は難航するとの見通しを示した。
選管によると、開票率99%時点でPPは定数350議席のうち122議席にとどまっている。
PPの連立相手とみなされることが多いシウダダノスは40議席を獲得した。
一方、野党勢力は社会労働党、反緊縮を掲げるポデモス、元共産党の統一左翼(IU)などの左派の獲得議席は175議席で、絶対多数の176議席にあと1議席という状況。社会労働党が91議席、ポデモスが69議席を獲得した。
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