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人権問題中国政府、無戸籍者1300万人に戸籍を付与
「一人っ子政策」に違反して生まれた人や孤児などが対象
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人権を与えられなかった人たち 12月9日、中国政府は、戸籍登録がない国民に対して戸籍を付与すると発表した。新華社によると、無戸籍者は約1300万人に上る。写真は河南省周口市で2013年2月撮影(2015年 ロイター/Carlos Barria)
中国政府は9日、戸籍(戸口)登録がない国民に対して戸籍を付与すると発表した。新華社によると、無戸籍者は約1300万人に上る。
中国では戸籍を持たなければ結婚、銀行口座の開設、医療保険への加入、初等教育を受けることなどが認められないが、自身の出生が「一人っ子政策」に違反する人や孤児などは戸籍制度から除外されている。
新華社はまた、都市部と地方の居住者向けに分かれている二つの医療保険制度について、一つに統合する計画を当局が承認したと伝えた。医療保険の補償をより公平にすることが目的。
中央テレビ(CCTV)によると、政府会合後に発表された声明は、「中国国民にとって戸籍登録は基本的な法的権利」であり、「社会活動への参加、権利の享受、義務の履行は国民の前提条件だ」と指摘した。
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