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サッカーFIFA幹部逮捕は「米国の国外干渉」、プーチン大統領が非難
五輪に続いてW杯招致を狙うロシア大統領の発言
[モスクワ 28日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は28日、国際サッカー連盟(FIFA)の幹部が米当局に起訴された問題について、米国は管轄外の問題に干渉していると非難した。また、ロシアには2018年のサッカーワールドカップ(W杯)を主催する権利があると強調した。
米司法省は27日、FIFAのジェフリー・ウェブ副会長ら9人を含む14人を贈収賄に関与したなどとして起訴。スイス司法当局はこのうち、ウェブ副会長らFIFA幹部7人を逮捕した。スイス当局はまた、2018年と22年のW杯開催地選定をめぐる不正の捜査を開始したと明らかにした。
プーチン大統領はFIFA幹部の逮捕について、5選を目指すゼップ・ブラッターFIFA会長(79)の再選を阻止するための「明らかな企て」だと指摘。そのうえで、ブラッター会長の再選を支持する考えを示した。会長選は29日に予定されている。
大統領は「問題が起きたとしても、米国の領土内で起きていない問題は米国には関係がない」とし、「自国の司法権を他国に適用しようとする(米国の)露骨な試みだ」と批判した。
ロシアにとって、昨年のソチ冬季五輪に続くW杯の開催は、ウクライナ問題をめぐり欧米諸国との関係が冷え込むなか、大国としての存在感を示す機会になる。
ロシアのムトコ・スポーツ相は28日、ロシア通信(RIA)に対し、2018年W杯の開催権を失う可能性はないと述べた。
プーチン大統領は、ブラッター会長がロシアの2018年W杯開催権はく奪を求める圧力にさらされてきたとし、米国が今回逮捕された容疑者の身柄引き渡しを求めたことも厳しく批判。米国家安全保障局(NSA)の情報収集活動を暴露し国外に逃れたエドワード・スノーデン容疑者の名を挙げ、「米国は自己中心的な目的を達成するために人々を違法に迫害する」と述べた。