ウクライナ大統領選に迫る暗雲
2014年5月13日(火)14時51分
「ドネツク人民共和国」の樹立を一方的に宣言したドネツク州の分離独立派のリーダーは住民投票後、われわれはもう「独立国家」であるから大統領選には参加しないと語った。
世論調査によれば、独立運動が激しいドネツク州やルガンスク州で必ず大統領選で票を投じると答えたのは、わずか22%だった(「おそらく」投票すると答えたのは20%)。
もっとも、彼らが参加するしないにかかわらず、レースとしては面白みに欠ける大統領選になりそうだ。
どの世論調査でもトップに立っているのは、無所属のペトロ・ポロシェンコ国会議員。チョコレートメーカーのロシェンを所有し、「チョコレート王」としても知られるポロシェンコは、親EU(欧州連合)派によるヤヌコビッチの解任を公に支持した唯一の富豪だ。その政治的な透明性やビジネスマンとしての手腕が、有権者に広く支持されている。
12年までヤヌコビッチ政権下で経済相を務めていたり、大富豪を嫌うウクライナでポロシェンコが支持を集めているなんて予想外かもしれない。だが有権者の多くは過去を水に流しているようだ。
From GlobalPost.com特約
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