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ファッション「ボディペインティング?」...ドイツ人モデルの「大胆ファッション」は意図的だったのか?
2019年、ミラノで行われた amfAR Gala Milanoにて Andrea Raffin-shutterstock
<低評価だった「ヌードドレス」を着用したドイツ出身のモデルが「売名行為」などの批判に対して、しなやかに反論。「このドレスが気づかせてくれた」こととは?>
英国ファッション評議会が主宰する「ブリティッシュ・ファッション・アワード」が今年もロイヤル・アルバート・ホールで開催された。
2018年にはメーガン妃が自らのウェディングドレスを手がけたジバンシィのクレア・ワイト・ケラーに「デザイナー・オブ・ザ・イヤー」を授与するなど、王族や有名セレブも出席する伝統あるファッション・アワードだ。
そんな中、「非常に興味深い服装」で注目を集めたゲストがいた。ドイツ出身のモデル、キム・ニズドである。
キムが着用していたのは、「DIESEL(ディーゼル)」の2024年春夏コレクションで「これは何?」と話題になった、肌色のジャージー素材にブラジャーとTバックのピンクの縫い目が施された、膝丈の「ヌードドレス」。それに同じく肌色のパンプスとスワロフスキーのネックレスを合わせてレッドカーペットに登場した。
■【写真】肌色ジャージー素材にブラジャーとTバックのピンクの縫い目「ヌードドレス」 を見る
その大胆なドレスを実際に着用した姿の写真を「昨夜、おてんば娘がレディになりました」とインスタグラムに投稿。するとイギリス国内外のメディアが大々的に報じ、インスタグラムにも次のような書き込みが溢れ、炎上騒ぎになったのだ。
「今までで一番ひどいドレス」
「あなたは美しいですが、もっと上品にしてください」
「お尻しか見えません」
「あなたは美しいけれど、服はひどい」
「来る前に鏡を見ましたか?」
「ボディペインティング? ビーチバレー?」
その一方で、「あなたの強さを称賛します。それは表情にも表れています」「ゴージャス」と彼女の勇気を称える人も。キム自身はドイツのメディアに対して次のように語っている。
「私はこの衣装で自分がもっていた、女性的なエネルギーを感じました。それは私だけではなく、すべての女性が自分の思うままに服を着てもいいし、そうすべきだということです。そのことをこのドレスが気づかせてくれたのです」
今回のキムの衣装をあたかも「売名行為」であるかのように書き立てるメディアやSNSの書き込みも散見された。
しかし、ファッションを通して女性の生き方に関するポジティブなメッセージを世界に発信することができたのであれば、誰に何を言われようとキムのほうが一枚上手。そして「ブリティッシュ・ファッション・アワード」は、それに相応しいゲストを招待したとも言えるだろう。
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