最新記事

ジェンダー

「なぜ隠さなければならないのか?」...リリー=ローズ・デップの「大胆ファッション」が論争に

2023年11月23日(木)10時00分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
リリー=ローズ・デップ

Fred Duval-shutterstock

<モデルで女優のリリー=ローズ・デップがSNSに投稿した写真が論争に。なぜ女性だけが?>

リリー=ローズ・デップが投稿した、薄手のグレーのシースルーのポロシャツに同素材のショートパンツ姿の写真が物議を醸し、コメント欄が批判の声で溢れている。

【画像】批判を受けたリリー=ローズ・デップの「バストトップ」写真 を見る


近年、シースルーの衣装を着用してレッドカーペットなど公の場に登場するセレブは多い。

批判もある一方で「ありのままの姿」をさらけ出す勇気や姿勢、また社会で共有されている女性の体への偏見や固定観念に提起する発言を行うアーティストがいることで、好意的に受け止められている側面もある。

それにもかかわらず、なぜリリー=ローズ・デップがこれだけの批判を受けるのか? インスタグラムのコメント欄で議論が白熱し、次のような厳しいコメントが溢れている。

「あなたの家族は戸惑うでしょうね」
「服を着なさい」
「痩せすぎ」
「これを見て具合悪くなった」
「なぜあなたはいつも裸なのですか」
「こんな安っぽいことしないでください」

その一方で「女性が自分の体を恥と思わされるほうがおかしい」「彼女は着たいものを着て、好きなように露出すればいい」「純粋に自分の体に満足している、美しい女性です」「大人の女性なのだから、子供扱いすべきではない」など、擁護する声も。特に本質的なのは次のコメントであろう。

「男性は乳首を出しても許されるのに、女性だと批判されます。なぜそもそも隠さなければならないのですか?」

リリー=ローズ・デップはSNSでの今回の論争について沈黙を守っているが、かつて「THE IDOL/ジ・アイドル」での大胆なシーンについて次のように述べている。

「禁欲的になることに興味はありません」「正直言って、自分に挑戦しないもの、もしくは他の人に挑戦させない作品を作ることにも興味はありません」

そして次のようにも話している。

「アーティストとして誰かの心に響くことを願いながらものを生み出すことは、ある意味両刃の剣です」

今回の投稿写真への批判的なコメントにも動じていないし、おそらく自信すら持っているであろう、リリー=ローズ・デップ。

「いつか私に退屈すると思いますよ」とかつて述べたこともあるが、そのアーティストとしての哲学や発言、そして発信に世間はなかなか退屈してくれそうにもない。

20241126issue_cover150.png
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2024年11月26日号(11月19日発売)は「超解説 トランプ2.0」特集。電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること。[PLUS]驚きの閣僚リスト/分野別米投資ガイド

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


社会的価値創造
「子どもの体験格差」解消を目指して──SMBCグループが推進する、従来の金融ビジネスに留まらない取り組み「シャカカチ」とは?
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イスラエル首相らに逮捕状、ICC ガザで戦争犯罪容

ビジネス

米中古住宅販売、10月は3.4%増の396万戸 

ビジネス

貿易分断化、世界経済の生産に「相当な」損失=ECB

ビジネス

米新規失業保険申請は6000件減の21.3万件、4
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    【ヨルダン王室】生後3カ月のイマン王女、早くもサッ…

  • 2

    【ヨルダン王室】世界がうっとり、ラジワ皇太子妃の…

  • 3

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 4

    メーガン妃が「輝きを失った瞬間」が話題に...その時…

  • 5

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃が妊娠発表後、初めて公の場…

  • 1

    メーガン妃が「輝きを失った瞬間」が話題に...その時…

  • 2

    【ヨルダン王室】生後3カ月のイマン王女、早くもサッ…

  • 3

    キャサリン妃が「涙ぐむ姿」が話題に...今年初めて「…

  • 4

    アジア系男性は「恋愛の序列の最下層」──リアルもオ…

  • 5

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 1

    「家族は見た目も、心も冷たい」と語る、ヘンリー王…

  • 2

    メーガン妃が「輝きを失った瞬間」が話題に...その時…

  • 3

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃が出産後初めて公の場へ...…

  • 4

    カミラ王妃はなぜ、いきなり泣き出したのか?...「笑…

  • 5

    キャサリン妃が「大胆な質問」に爆笑する姿が話題に.…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:超解説 トランプ2.0

特集:超解説 トランプ2.0

2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること