地球上で最も裕福な王室の謎に包まれたプリンセスの10日間の結婚式
ファジラ王女が手にするのは宝石で作られたブーケ @tmsk/Instagram
<ブルネイは石油や天然ガスといった資源に恵まれ、国民の生活水準は世界でも最高レベル。国王の推定純資産は3兆円を越える>
ブルネイ・ダルサラーム国のファジラ・ルバブル・ボルキア王女のゴージャスすぎる結婚式が話題だ。ハサナル・ボルキア国王の宮殿「イスタナ・ヌルル・イマン」で開かれた夢のように煌びやかな宴が1月16日に始まり25日に締めくくられるまで、花婿とともに盛大に祝福された。
2020年に王位継承順位4番目だった兄のアジラ王子(38)の突然の訃報で悲しみに包まれたブルネイ王室だったが、ファジラ王女の結婚で明るさがもたらされた。
地球上で最も裕福な王室
ファジラ王女の父親ハサナル・ボルキア国王は1967年に戴冠して以来55年もの間同国を治めてきた。現存する君主の在位期間としては、英国のエリザベス女王の69年に次ぐ長さだ。ブルネイは石油や天然ガスといった資源に恵まれ、国民の生活水準は世界でも最高水準にある。国王は豪華な生活ぶりでも有名で、高級車を5000台以上所有しているとも噂され、資産額はサウジアラビア国王を凌ぐ。2020年10月22日に日本で行われた「即位の礼」に、ファジラ王女の弟であるマティーン王子と共に来日したことで注目された。
香港英字紙サウス・チャイナ・モーニングポストによると、2021年1月の時点で推定純資産は280億米ドル(約3兆2,000万円)。同年にタイのワチラーロンコーン国王(ラマ10世)に抜かれるまで「地球上で最も裕福な王室」として君臨していた。
謎に包まれたプリンセス
ファジラ王女は国王の12人の子供のうち9番目の子。露出は少ないものの、知的なキャリアと控えめな人柄で支持されている。英キングストン大学でビジネスの修士号を修めたのち、母国で慈善活動に携わってきた。
ポロや馬術が得意なうえ、ブルネイで人気のスポーツ、ネットボールチームのキャプテンを務めていることから「スポーツ王女」と親しまれている。
今のところ花婿のアブドラ・ナビル・マフムード・アル・ハシミに関する情報は少ないものの、インドネシアのJurnal Soreang は、彼はブルネイにコーヒーチェーンを所有する実業家だと報じている。