食育資格の取得でより健康的な食生活を目指す「食育健康アドバイザー」「管理健康栄養インストラクター」
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イメージ写真:PanKR / PIXTA(ピクスタ)
<育児の場では健康的な食事を子どもに提供するだけではなく、子どもに食事の大切さを伝える「食育」をすることの重要性は知られている。また育児の場だけでなく、誰もが毎日摂る食事だからこそ、すべての人が「食事」の重要性について知るべきである。調理師や栄養管理士など調理の現場だけではなく、栄養管理をはじめとした食育の知識が身につく食育資格について紹介する>
食事から健康を見直す
日本人の伝統的な食文化である「和食」は、ユネスコ無形文化遺産に2013年12月に登録され、世界でも日本の食文化への注目度は高い。そんな豊かな食文化をもちながらも、日本ではカレーやラーメンなど他国の食文化が自然と取り入れられ国民食とまでなっている。
さらにはインスタントラーメンやカップラーメンの開発など、利便性をあげることにも余念がない。幅広い選択肢のなかから食事を選んでいるのが日本人の日常だ。ただ日々の食事の選択肢が増えることは素晴らしいことだが、同時に長時間労働や共働き、個食の増加による食生活の乱れも指摘されている。
そんななか注目されているのが「食育」である。「食育」とは、正しい食の知識をもつことで健全な食生活を営むことが出来る人間を育てるということを目的とした言葉だ。
アメリカでは肥満が深刻な社会問題と化しており高カロリーで栄養価の乏しいジャンクフードなどの自主規制を促す動きが出ているが、日本においても2005年に「食育基本法」が施行。「食育」という言葉が一般にも知られるようになってきた。
しかし「食育=子育てに必要な知識」と思っている人も多いのではないだろうか。子どもの成長だけではなく、大人にとっても日常の食事選びに役立つ知識や、生活習慣病にならないための正しい知識が必要だ。誰しもが毎日摂る食事だからこそ、成長過程だけではなく大人になっても食の原点に立ち戻った「食育」を意識しなければならない。
食育資格はどんなときに必要?
私たちは食事を摂るとき、食材を購入して自宅で料理したり飲食店で外食したり、コンビニやスーパーでお惣菜を買ったり宅配サービスを頼んだりと選択肢は多い。つまりそれほど食に関わる職業が多いということだ。
まずに思い浮かべるのは、食品メーカー、飲食店、スーパーマーケット。その他にも、育児に関する仕事やトレーナーなども食事に関わっていると言える。
料理・調理に関する資格と言えば、店の厨房に立つ調理師や病院で食事を作る栄養士が真っ先に思い浮かぶ。しかし食育に限ると、これらの仕事と若干「食」に対するアプローチが異なる。食生活に課題がある人に、健康的でその人に合った食事や安全でおいしい食事が出来るための提案をしたり、食事の大切さ、食べることへの喜び、食べることで活力のある生活、バランスが良く健康的な食事の重要さを伝えたり、食事を通じて生きていく力を養うためのアドバイスなどが「食育」の仕事だ。