最新記事

ファッション

バイデン夫人は載ったのに...メラニアがヴォーグの表紙になれなかった理由

Who Gets to Be on the Cover of Vogue

2021年07月16日(金)17時26分
エマ・ノーラン
メラニア・トランプ

メラニアは大統領夫人としては登板ならず ANUSHREE FADNAVIS-REUTERS

<米バイデン大統領のジル夫人は最新号にシックに登場。しかし、ファーストレディーなら無条件で出られるわけではない>

米ファッション誌ヴォーグの8月号の表紙を飾るのは、ジョー・バイデン米大統領の妻、ジルだ。これまでもヴォーグの表紙には、ファーストレディー時代のヒラリー・クリントンやミシェル・オバマ、ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相といった人々が登場している。

だがドナルド・トランプ前大統領のメラニア夫人が表紙を飾ることはなかった。その理由について、ヴォーグのアナ・ウィンター編集長がはっきり述べたことはない。だがウィンターは2019年のCNNとのインタビューで、ヴォーグが政界関係者を記事で取り上げる際の基準についてこう語っている。

「これらの(表紙を飾った政界の)女性たちは明らかに、グローバルな視点から見て象徴的で、女性たちを奮い立たせると感じられる存在だ」

一方、18年にはヴォーグから表紙の話が来ないことに不満をぶちまけるメラニアの声がこっそりと録音されていた。会話の相手は元友人で側近だったステファニー・ウィンストン・ウォルコフだ。

表紙でなければ対応しなかった

「ヴォーグはこんなふうに言ったのよ。『うちは人物紹介記事をやりたいんです』。人物紹介記事? ふざけるな。私に人物紹介なんて不要よ。『表紙になる可能性もなきにしもあらず』って何よ」

ウィンストン・ウォルコフは暴露本『メラニアと私』の中でこうも述べている。「ヴォーグは写真家アニー・リーボビッツによるホワイトハウスでの撮影と、ライターのロブ・ハスケルによる数日間の密着取材のアポを取りたいと連絡してきた。いい話に思えたが、メラニアが表紙を飾る確約は得られなかった」

ウィンストン・ウォルコフはこうも述べている。「ヴォーグであれ他の雑誌であれ、メラニアは表紙を飾るのでなければ取材対応しなかった」

実はメラニアはヴォーグの05年2月号で1度、表紙を飾っている。「ドナルド・トランプの新しい花嫁」というタイトルの下、トランプとの結婚式のために仕立てたクリスチャン・ディオールのウエディングドレス姿で登場したのだ。記事では夫妻のことや「指輪、ドレス、結婚式、プライベートジェット、パーティー」といった話題が取り上げられた。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

アングル:フィリピンの「ごみゼロ」宣言、達成は非正

ワールド

イスラエル政府、ガザ停戦合意を正式承認 19日発効

ビジネス

米国株式市場=反発、トランプ氏就任控え 半導体株が

ワールド

ロシア・イラン大統領、戦略条約締結 20年協定で防
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    「男性に守られるだけのヒロイン像」は絶滅?...韓ド…

  • 2

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 3

    韓国のキム・ジヨンに共感する、日本の佐藤裕子たち..…

  • 4

    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…

  • 5

    韓国Z世代の人気ラッパー、イ・ヨンジが語った「Small …

  • 1

    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…

  • 2

    タンポンに有害物質が含まれている...鉛やヒ素を研究…

  • 3

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 4

    「ショート丈」流行ファッションが腰痛の原因に...医…

  • 5

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 1

    ヨルダン皇太子一家の「グリーティングカード流出」…

  • 2

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 3

    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン…

  • 4

    キャサリン妃の「結婚前からの大変身」が話題に...「…

  • 5

    韓国Z世代の人気ラッパー、イ・ヨンジが語った「Small …

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:トランプ新政権ガイド

特集:トランプ新政権ガイド

2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?