最新記事

自己啓発

無気力症だった韓国の人気イラストレーター「キラキラしたSNSを見ないで」

2020年06月22日(月)16時10分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

何もしたくない(172~173ページより)

体は何もせずにいながら、やるべきことを先延ばししている罪悪感と消えることのない不安に悩まされることがある。何かの原因で生まれた不安感が時間が経つほどにどっしりと根をおろし、原因が消えた後もずっと不安な状態に自分を追いこむようになる。これぞ不安中毒だ。不安中毒やそれに伴う無気力は、たいてい完璧主義のきらいがある人に現れやすい。完璧にやろうとするとそれだけエネルギーを消費するため、休むときはしっかり休むべきにもかかわらず、不安に思いながら休んでいるので当然ながら不安感は続く。うまくやりたいと思うからこそ出てきた不安なのに、逆に何もできなくなるという矛盾。

dancingsnailbook20200622-2.jpg

『怠けてるのではなく、充電中です。』170ページより

そんなときにやりがちな行動のひとつで、絶対によくないのは、「頑張ってキラキラ生きている人たちの様子をSNSでわざわざ見ること」。そうしていると、不安にネガティブな考えが加わり、連鎖的に引っ張り出された思考が部屋のドアを突き破って山を越え谷を越え、太平洋のどこかを漂流することになる。

「人生1回目で私はこんなに危なっかしいのに、みんなどうやってあんなに上手に生きているんだろう」
「みんなは頑張って生きているのに......。私も頑張って生きたいけど、やる気が出ない」

そんなとき、不安中毒から抜け出すためには、うまくいくかどうかは別として、とにかくやるべきことを始めるのが唯一の解決策だが、もしそれもとうていムリというなら、少し散歩に出て頭を空にするのもよい。不安なときに出てくる考えはたいていネガティブなものである確率が高いので、ここは思い切り、思考を中断して一息つける別のことでもしよう。

dancingsnailbook20200622-3.jpg

『怠けてるのではなく、充電中です。』171ページより

※抜粋の第2回:人気イラストレーター、ダンシングスネイルが提案する「完璧主義な自分を抜け出す方法」はこちら


怠けてるのではなく、充電中です。
 ――昨日も今日も無気力なあなたのための心の充電法』
 ダンシングスネイル 著
 生田美保 訳
 CCCメディアハウス

(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)

20200630issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年6月30日号(6月23日発売)は「中国マスク外交」特集。アメリカの隙を突いて世界で影響力を拡大。コロナ危機で焼け太りする中国の勝算と誤算は? 世界秩序の転換点になるのか?

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

S&P、アダニ・グループ3社の見通し引き下げ 米で

ワールド

焦点:ウクライナ巡り市民が告発し合うロシア、「密告

ワールド

台湾総統、太平洋3カ国訪問へ 米立ち寄り先の詳細は

ワールド

IAEA理事会、イランに協力改善求める決議採択
あわせて読みたい

RANKING

  • 1

    【ヨルダン王室】生後3カ月のイマン王女、早くもサッ…

  • 2

    【ヨルダン王室】世界がうっとり、ラジワ皇太子妃の…

  • 3

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 4

    メーガン妃が「輝きを失った瞬間」が話題に...その時…

  • 5

    アジア系男性は「恋愛の序列の最下層」──リアルもオ…

  • 1

    メーガン妃が「輝きを失った瞬間」が話題に...その時…

  • 2

    【ヨルダン王室】生後3カ月のイマン王女、早くもサッ…

  • 3

    キャサリン妃が「涙ぐむ姿」が話題に...今年初めて「…

  • 4

    アジア系男性は「恋愛の序列の最下層」──リアルもオ…

  • 5

    残忍非道な児童虐待──「すべてを奪われた子供」ルイ1…

  • 1

    「家族は見た目も、心も冷たい」と語る、ヘンリー王…

  • 2

    メーガン妃が「輝きを失った瞬間」が話題に...その時…

  • 3

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃が出産後初めて公の場へ...…

  • 4

    カミラ王妃はなぜ、いきなり泣き出したのか?...「笑…

  • 5

    キャサリン妃が「大胆な質問」に爆笑する姿が話題に.…

MAGAZINE

LATEST ISSUE

特集:超解説 トランプ2.0

特集:超解説 トランプ2.0

2024年11月26日号(11/19発売)

電光石火の閣僚人事で世界に先制パンチ。第2次トランプ政権で次に起きること